保育の特色
この上伊那にまだ十分な保育園がなかった頃、0歳や1歳のお子さんを抱えたお父さんやお母さんが、自分たちでアパートを借り、3人の園児で保育園を始めました。それがつくしんぼ保育園のはじまりです。1969年2月のことです。
園を維持するにも市や県からの補助は少なく、運営はたいへん困難でした。ただ託児があればよいのではなく、子供の成長を大切にした園にしたい。でも保育内容や施設の充実には、どうしてもお金がかかります。そこでつくしんぼ保育園では、おうちの方々が一緒にシクラメンなどの販売事業や施設の整備作業などをして、力を合わせて運営しようという気風が生まれました。
●子供たちの健やかな成長と発達とともに、働く父母たちの権利を守れる保育園を
●一人ひとりを大切にする手厚い保育のために、すべての家庭の協力で運営を
●保育・子育てについて要求を持つさまざまな人々と、手をつなげる取組みを
そんな願いに支えられ、今では毎年約80人のお子さんが通う保育園になりました。外遊び重視でしっかり体をつくる保育、手作りの温かい給食、産休明けの保育などの創立以来の特徴には、お子さんを思うご家庭の願いが生きています。
子供をとりまく社会、教育や福祉は、今たいへん大きく変化していますが、多くの方といろんなことを話し合いながら、一緒に子育てをしていきたいと思っています。
保育の理念
「大地と太陽が育む人間力」
子どもたちが、
「大地」に、身体的にも、精神的にも、強くしっかりと根を張り、
「太陽」のように、明るく自分を照らし、他人も照らして、
それぞれの個性を大切にしながら、輝いて生きていける。
つくしんぼ保育園は、そんな「人間力」を育みます。
保育方針
・子どもの育ちを保障する場として、子どもの育ちの原点に立ち戻る保育
・季節をからだで感じながら自然の中でのびのび育つ保育
保育目標
・のびのびと意欲的に活動できる子
・友だちと育ちあいの中でお互いを大切にできる子
・豊かな感情を素直に表現できる子
・好奇心や探求心をもって考え、ことばで表現できる子
お散歩・外遊び
しっかり歩く力をつけてからだの基礎をつくります。水遊び・どろんこ遊びでからだ全体を使って、水や土などの自然にふれる中で五感が育って行きます。
リズムあそび
0歳児から年長児まで、系統的な道筋にそって人間としての発達をうながすリズムあそびをしています。裸足でしっかりと足の親指を使って行うこのリズムは、全身発達の基本となるうえ、弱いところや伸ばしてあげたいところにも、効率よく保育者が手をかけていくことができます。
また、つくしんぼ保育園ではロールマットを取りいれて、全身の血行を良くして、活動的な一日を始められるようにしています。
うす着・はだし
体力と抵抗力のあるからだを作り、しっかりとした歩行の力もつけるため、小さい年齢から「うす着・はだし」の保育をしています。朝の少しくらいの寒さで一日中ずっと厚着になることがないようにしています。
健康にも良くてあたたかい給食
給食の材料は野菜を多く、できるだけ無添加の食材の使用を心がけています。年齢に応じた味つけ、うす味で素材のうまみを大事にした献立や、しっかりとかむ力育てる献立など、独自に工夫しています。また、3歳以上児の分のごはんも、家から持参でなく保育園で炊いています。
0歳児の離乳食も手作りし、アレルギーを持つお子さんへの除去食も作っています。
動物・植物とのかかわり
生き物を育てることは、生命や自然についての認識を育む上で身近な良い機会なので、屋内外でいろいろな生物と楽しみながらふれあっています。ご近所のかたからお借りしている畑では、子どもたちにも作物を収穫する喜びを伝えていきたいと考え、いろんな野菜を作っています。
(じゃがいも、サツマイモ、トマトなどなど..)
創立以来の、乳児からの保育
0歳〜1歳の時期は人間の成長のもっともいちじるしい時で、ひととのかかわりの基本をつくる大事な時期です。日々の保育や行事でも、乳児期ならではの内容で行っています。
産休あけ・育休あけからの保育は途中でひんぱんに新しい入園児を迎えますが、つくしんぼ独自の手厚い職員配置で新園児にも今までの園児にもゆったりとかかわれるようにしています。(0歳児は2〜3名に担任1人、1歳児は3〜4名に担任1人、2歳児の年度前半は4〜5名に担任1人)
離乳前の赤ちゃんには、お母さんの冷凍母乳にも対応しています。